今回の出産、やっと本格的陣痛が始まったのが検診日翌日の朝7時ごろ。
5号出産の時は、保育園に連れて行けたけど、今回は本当に無理。
で、2回のフライング通院の時と同じように、中学生2人に学校を休んでもらい1人は保育園へ、1人は入院準備とタクシー手配に動いてもらう。
しかし、タクシーが捕まらなかったので、仕方なく2人と一緒にバスで行くことにした。
バス停でラッキーにも流しのタクシーに遭遇。
(出勤時間帯だったので、無線ではつかまらなかったということか(-d-)# プンプン)
タクシーに乗ったら何とか安心できて、それまで3分おきぐらいだった陣痛がなんだか7分おきぐらいになった。(このとき、いやな予感が・・・)
午前9時入院したものの、陣痛は昼ごろには10分おきに遠のいてしまい子宮口も3センチぐらいまでしか開かない。
またも「帰りますか?」の助産師さんの言葉に、もう少し頑張らせてくださいと歩いたり、木馬に乗ったりして頑張ってみた。
この時点で、運動不足の初産婦のようだと、情けなかった(T_T) ウルウル
娘2人に付き添ってもらっているのに、見せられるお産が出来ない
(↑後でこんなことを考えていたのが間違いだったと悟る)
動いたかいもあり、午後3時ごろから5分おきの陣痛再開。
しかし、子宮口が開かない。
この頃から、予想に反して時間がかかる予感がし始めた。陣痛の間隔が短くならないのだ。
夕方、娘の1人に保育園のお迎えに行ってもらい、自分は分娩台にあがって残ったもう一人の手を握る。
横向きに寝ながらさらに2時間ほど頑張るものの子宮口は開いてこない。
内診を受けても進んでくる気配はない。
このあたりで、栃木の山の上まで(片道3時間)日帰り出張に行っていた夫が戻ってきた。
(すごく嬉しかった。間に合わないと思っていたから(T_T) )
夫が戻るまで、夫に似ている4号に横に付かせて「夫の代わり」としていた。
陣痛の合間に、顔を見て和み、陣痛が来ると夫の名前を呼ぶ。
ああ、こんなことしてる母さんを許してね。と思っていたのだが、後で2人に聞いてみると、
交代を言われた3号は
「私の顔がキモいから、4号と交代って言われたと思ってた」と少々不満げ。
夫の代わりをさせられてた4号は
「なんとなく、父ちゃんの代わりかなって分かった」と、いたって冷静。
子どもって、中学生でもそんなに複雑なことは考えないんだぁ・・・
さて、子宮口は午後7時ごろやっと全開大になったのだが、いつもなら1~2分おきになって強くなる陣痛は、やや強くなる→眠くなってやや遠ざかる→強くなるを、何度も繰り返すのみで生まれる直前の「バシャ!」という破水が
起こらない。
もう泣きそうになっているところへ、家から3号の携帯に着信が入った。
このときの自宅の状況は、なぜか高3の2号がどこに行ったか帰宅しておらず、保育園から帰ってきた6号7号と一緒に、小4の5号が留守番をしていた。
3人に何かあったのか?付き添い3名に緊張が走るのが分かる。
でも、私はそれどころじゃない(ホントごめん、頼むわ)
あわてて3号が電話をかけに退出。
3分ぐらいして、プンプン怒りながら帰ってきた。以下、3号4号の会話。
3号「5号の奴、今日は3号姉ちゃんのご飯当番だよって。早く帰れよって、かけてきたむかつく」
4号「えー、なんであいつそういうことわからないのかなぁ。母ちゃん大変なんだよ」
3号「だから、玉子焼きでもいいから、食べさせておけって言ったよ」
4号「そしたら?」
3号「むかつく、じゃあ金曜日は3号姉ちゃんだからねって言われた。無視だよ無視」
お願い、おまえたち。5号もだけど、3号4号も空気読んでくれ。
ここは、ご飯当番の言い合いをしている状況じゃないってことを(T_T)
でも、状況が分かっているのか!と怒るより、あまりに場違いな会話に和む分娩室。
こいつらに立会いお願いしてよかった。
悲惨な陣痛の状況なのに、そんなことにクヨクヨしていることを忘れさせてくれる。
我に返って、助産師さんの助言に耳を傾けられる。
さて、バースプランで「上を向いて産みたくない。フリースタイルを選ぶ」と希望したため、四つんばいでの陣痛逃しを始めた。
四つんばいになる時、非常に抵抗を感じた。
確かに本で情報を得ていて、仰向けより格段に楽であること、重力の助けを借りるので子どもも早く降りてくることなどは分かってはいた。
でも、今まで7回の経験がそれを不安にさせる。
お産は、仰向けでするものではない?全開になったら上を向かなきゃ産めないんじゃない?
しかし、夫もそばにいることで踏ん切りがついた。
ここは自分が決めた産みかただ。よし、四つんばいになってやろう。
しかしなってみると仰向けより、腰への負担がほとんどない。
しかも、しぜんにウンと入ってしまういきみがきても、しゃがみこむような姿勢で
逃すことが出来、そのときぐぐっと子どもが下がってくるのが分かる。
今まで全開になると仰向けにさせられ、子宮が収縮のたびに腰に激痛が入っていたのが嘘のよう。
今までの7回のお産は、こんなに損をしていたのか!!
けれど、ここでも陣痛が強くならない。
あまりに情けなくてとうとう泣き出してしまった。
もう、娘がいることも関係ない。夫に「産めないよう!」と訴える。
夫は「大丈夫。産めない事なんてないから」と当たり前の助言をしてくれるが10時間以上の陣痛に嫌気がさしていたこともあり、もうやめたいようと・・・
そのとき、また娘たちの笑える行動が・・・
助産師さんが「あら、飽きちゃったのね、長いもんね」と一言。
4号は、進まないお産にすっかり飽きていて、付き添いのいすで寝ていたらしい。
3号に「4号、起きてろよ、母ちゃん大変なんだぞ」と言われているのが聞こえる。
そんな、和む会話を聞いていたら、現実に引き戻された。
もう、引き返せない。産んでしまうしかないんだ。
なにかいい方法は、ないのだろうか。
その時、助産師さんがひとつの提案をした。
なるべく自然に産みたいといっていたけど、このままお産が進まないのなら陣痛促進剤を使うか、分娩台から降りて歩いてお産を進ませるかの2つに1つしかない。
なるべく自然に産みたかった。けれど、ここで分娩台を降りるのはいやだった。
なぜなら、過去2回、子宮口が全開大になってから分娩代から降り、その後上れなくなってしまい、そのうち1回は痛室のベッドの上で産んでしまった経験があるから。
あれは、怖かった。あれはいやだ。
ということで、陣痛促進剤(アトニンO)を点滴で使用することに決定。
さっそく点滴台が持ってこられた。
また、わさわさっと助産師さんたちが動いているので、娘たちも察知したらしい。
分娩台の頭の方からこわごわ見守っていたのが、夫の反対側のわきに回ってきて
声をかけてくれた。
「大丈夫?薬使うの」
もちろん、私はもう余裕がないから夫が代わりに答えてくれている。
薬が入れば、もう少し陣痛も強くなるだろう。大丈夫、いける。
午後8時、陣痛促進剤投入。
30分ほどで陣痛の間隔が短くなってきたのが自分でも分かった。
こいつなら、いけるパターンだ。
しかし、陣痛が強くなってきているということは、いきみを逃すのもまた苦しいということ。
いつもなら、夫の手を握り締めているしか出来ないのだが、今回はフリースタイル。
右横にいる夫の肩にしがみつき、夫のシャツを握り締めながら分娩台の上でしゃがみこむ。
こんな格好でいいのか?でもこのほうが、今までで一番楽だ。
夫のシャツ、この間私のボーナスで新調してあげた奴だ。
ユニクロだから、破けないかなぁ。
こんなに痛いのに、変に余裕の自分がおかしい。
午後9時30分ごろ、しゃがみこんで痛みを逃しているのを繰り返しているうちに
じゅわじゅわじゅわ~と破水したのを感じた。よし、出るぞ。次の収縮で頭が出る。
これは、予感のようなもので分かった。
だから、収縮と収縮の合間に四つんばいに戻っていたのを、戻らずにひざ立ちのまま夫の肩につかまっていた。
収縮が来た。収縮と同時に頭が出て行くのが分かる。でも、ここでいきんではいけない。
収縮と一緒にゆっくり頭を出さなきゃ。どうするんだっけ。いきみはのがすんだ。
その時、助産師さんが
「赤ちゃん、肩がつかえるといけないから、仰向けになって。クッションに肩つけて」
と声をかけた。
意外に冷静にその時を迎えていた私は、ちゃんと体が動いた。
そうだ、検診の時赤ちゃん大きいから、肩がつかえるかもしれないって言っていたんだ。
でも、先生は「それでも出すけどね」といってくれた。
出してくれるのなら、仰向けしかない。
しかも、もう頭は出ているんだ。いきむこともないはず。
後で母子手帳で確認したら、検診の時「出すけどね」といってくれた先生が、出産に立ち会ってくれていた。
まさしく「出して」くれたのは、先生のおかげです。ハイ。
仰向けになると、案の定いきんでではなく「はっはっ」の短息呼吸をと言われる。
ここまでくれば、終わったようなもんだ。
午後9時44分、無事男子出生。体重3707グラムのビッグベビー。
「よくがんばったね。ホント、あんたが一番頑張ったよ!」
生まれてきた息子に、最初に声をかけた。
息を詰めて(?)見守っていてくれた3号が、「ああ、母ちゃん、やっと話したよ」
と、ほっとした声を出した。
出てきた息子の顔は、真っ青だった。
ちょっとは泣いたから大丈夫とは思ったけど、すぐ処置へ連れて行かれてしまった。
そして、しばらくカンガルーケアには来てくれなかった。
すぐに助産師さんが、出てくる直前に赤ちゃん苦しんでいるサインが出ていたのと破水した時、羊水に胎便が混ざっていたので、感染の恐れがある、と説明してくれた。
そんな風に生まれた子も、何人かいたので、処置は先生に任せて赤ちゃんが戻って来るのを待っていた。
しばらくすると、怒っているような泣き声が。ああ、大丈夫だ。
やっと赤ちゃんと対面。頭にいっぱいゴミをつけて、頑張って生まれてきてくれた。
おっぱいを飲む様子もなんともいえない。
そして、立会いの最大のご褒美。生まれてすぐの赤ちゃんを、姉ちゃんたちはかわるがわる抱っこした。
終わってみれば、超安産だったんじゃない?と言う夫。
私にしてみれば、長い陣痛に安産なんていえないと思うけど、産んでしまえば、破水から誕生まで15分足らずのスピード。
しかも、今回は1回もいきまなかった。いきまなかったのが、こんなに楽だなんて。
やっぱり、安産だったのかなぁ。
一番苦しいといわれる赤ちゃんの頭が膣を抜けるのは、どんなに大きい子でも私のイメージの中では「つるん」
しかも今回は、会陰に傷ひとつなく、一針も縫わなかった!これもびっくり。
先生が、あっちこっちひっくり返して、縫う必要ないわ、といっているので、自分でも「8人も産むと、伸びが違うなぁ」と思ったほど。
そのあと、後産で胎盤が出るほうが遅くって、思わず「まだ胎盤出ていないんですか」なんて、余裕で聞いてしまった。
しかし、8人目なのに、なぜこんなに時間がかかったのか。
記録上の出産時間は、いったん午後3時でリセットをかけたので6時間55分だったが、陣痛開始から考えれば、14時間以上。
出産後、助産師検診で話した助産師さんが、病棟番の時に話してくれました。
8人目ともなると、子宮を何度も使っているので、陣痛が弱くなることがあると。
多産の母では良くあることで、良く運動している母でも、5人以上子どもを産むと子宮の筋肉が伸びてしまって、思うように陣痛が付かないことが起こる。
事実、私も入院フライングを起こし始めたのは、6人目から。
一番早いお産は、5号のときだった。
あまり運動していない母だと、2人目は早いが、3人目はその倍ぐらい時間がか
かったなんてこともあるそうだ。
そうか、私だけが特別じゃあなかったわけだ。
涙と笑いの出産記。
しかし、これだけでは終わらなかった。
出産翌日に衝撃の事態が起こる!
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